アレルギー性鼻炎と漢方薬について

かぜをひいているわけでもないのに、ひどいくしゃみや鼻水、鼻づまりが発作のように起こる・・・。

アレルギー性鼻炎とは、ハウスダスト、ダニ、花粉、カビ、ペットの毛など、特定の原因となる物質(アレルゲン)が、鼻粘膜に侵入して過敏反応(アレルギー反応)を起こし、連続するくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状をもたらす病気です。春先になるとつらい「花粉症」もこのアレルギー性鼻炎の一つ。ひどい症状で、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

治療の基本は、適切な薬物治療はもちろん、アレルギーの原因を身の回りから取り除くこと。例えば、ダニによるアレルギー性鼻炎の場合は、部屋の通気をよくし、布団を干し、こまめに掃除を行うなど、ダニが繁殖しやすい環境を改善することが効果的です。

漢方薬にできることは?

くしゃみ、鼻水、鼻づまりを三大症状とするアレルギー性鼻炎には、ハウスダスト、ダニなどによりいつも症状のある通年性のものと、花粉症などある時期だけ症状のある季節性のものがあります。アレルギー性鼻炎に用いられる代表的な漢方薬として小青竜湯(ショウセイリュウトウ)がありますが、体質、症状に合わせてその他多くの漢方薬が使われます。その効果は科学的にも証明されています。眠くなる成分が入っていないなど快適な日常生活の維持を重視した治療といえます。

暮らしの中の予防法

掃除

室内はこまめに掃除をして清潔に。力一テンの汚れにも注意。

風通し

ダニは高温・多湿が大好き。風通しをよくしましょう。

加湿

鼻粘膜への刺激を避けるため、室内の乾燥を防ぎましょう。

情報

テレビやインターネット、新聞の花粉情報を見て予防を心がけましよう。

花粉を体に付けない

特に花粉症は外出時はマスクやメガネをし、外出から帰ったら、うがいや目や鼻などを洗うと予防効果も上がります。